2013年1月6日日曜日

宮城民教連冬の学習会

仙台の茂庭荘で、冬の学習会が行われました。。

1日目の午前中は、記念講演、
桑山紀彦さんの「地球のステージ」。
自らも被災されながら、閖上の子どもたちの
心のケアを始め、様々な支援に取り組んでいます。
映像と歌を入れながらその様子を話してくださいましたが、
涙が止まりませんでした。
「学校は、子どもたちに震災のことを
思い出させないようにしようとしているけれど、
どこかで体験したこと全てをはき出させることが大切、
心療内科医としてできることは手伝うのでいつでも 連絡してほしい。」
というメッセージが心に残りました。














これからが、心のケアに本格的に取り組むべき重要な時期と、
改めて痛感しました。


講演の後は、模擬授業に実践講座。
たくさんいい講座があって迷う程でした。
理科では、回路の学習と種の運ばれ方についての模擬授業。
種の標本作りにも挑戦しました。















次に分科会。こちらも12の分科会があり、
各サークルでの実践などについて、熱い討論が行われ
学習を深めることができました。
分科会は、2日目の午前中まで続きました。


夕食の後の特別講座は、「3.11東日本大震災の『教訓』を考える」。
まず、「東日本大震災 こども・いのち・未来」の編集を担当した、
明石書店の森本さんが、なぜ本にしたいと思ったのか、
編集してどう感じたか、などについて話してくださいました。
明石書店は、震災後、自分たちにできることは何かと考え、
震災・原発に関わる本の出版に力を入れていて、宮教組の
『教職員が綴る 東日本大震災 1集・2集』に出会い、
「これこそ出版すべき本だ!」と直感したそうです。
「どの文章も良くできている。、事実を詳しく、でもクールに
書いていることがよけいに事実の重さを感じさせられる。
本当に貴重な本だ。」と述べていました。
改めて、この本の価値を感じさせられました。

その後、高橋委員長が、県教委の震災に関する報告書について
問題点を鋭く指摘しました。国の報告書から抜粋しただけ、
しかもいくつか削除して報告しているのはなぜか。
亡くなった児童がどのように津波に巻き込まれたか、
状況が分からなければ今後の防災に教訓として活かせない。
そもそも、個別に学校を調査していない。などなど。
宮教組として、このままにすることはできない、と
問題の大きさを訴えました。
夜の講座だったにもかかわらず、部屋いっぱいの参加者は
真剣に話に聞き入っていました。

冬の学習会の参加者は、200名を優に超え、
大成功で終了しました。民教連のみなさん、お疲れ様でした。

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