10日(月)、いよいよ長時間労働解消に向けての
具体的行動を開始しました。
仙台弁護士会、宮城県労働委員会、
仙台市人事委員会、宮城労働局・仙台労働基準監督署、
宮城県人事委員会へ、請願書を提出しました。
これまで情報収集してきたデータから、県内小中学校の
勤務時間管理の実態の問題点を以下のようにまとめました。
①教育委員会としてすべての教職員の「在校時間」記録を
提出させていると思われるのは5市町のみ。
②他の教育委員会は、在校時間「月45時間(連続3か月)
月80時間」を超えた教職員を報告させている。
③多くの学校で、月45時間、月80時間を超えている教職員がいる。
特に、中学校では約3割の教職員が80時間を超えている。
④多くの学校では、記録用紙に教職員自ら、記録することになっている。
⑤しかし、多忙化で記入する余裕のない学校が多く、
正しく記入されていない場合が多い。
⑥また、管理職から、事実を記入した時刻の訂正を求められた教職員がいる。
⑦この間に、記録しても何の改善もないために、忙しい中での記録の意味を
見いだせず、単に正規の勤務時間を記録して提出したり、記録しない
教職員が多数いる。
⑧⑤~⑦のために、正しく把握して報告している学校は少ない。
複数の教育委員会は、「月45時間、月80時間」の報告は学校現場から
上がっていないと回答している。
⑨記録用紙が3年間きちんと保存されていない。
⑩自宅への持ち帰り残業の記録は、教育委員会・管理職から
ほとんど指示されていない。
⑪在校時間に歯止め規制がなく、早朝から深夜まで「在校」している実態がある。
県内 小学校10校 平日年間平均 開錠時刻6:36 施錠時刻20:22
中学校10校 平日年間平均 開錠時刻6:17 施錠時刻20:59
⑫土日・祝日も多くの教職員が出勤し、成績処理・評価などの仕事や
部活指導をしている。
⑬長期休業中も、正規の勤務時間を超えて勤務している教職員がいる。
県内 小学校10校 長期休業中年間平均 開錠7:01 施錠18:54
中学校10校 長期休業中年間平均 開錠6:37 施錠19:43
⑭県内どの地域も同じような長時間勤務、時間外労働が存在している。
しかし、教職員には、残業手当は出ません。
このような状態が、労働基準法・労働安全衛生法・休特条例に違反していない
のか、労働者の権利に関係する諸組織に検討をお願いするための請願です。
もし民間でこういう実態がある場合は、どう対応されるのか、
「在校時間」に1か月・1年間の歯止め規制が設けられないのか。
組織によっては、初めてのことなので、どう対処していいのか
困っているところもありましたが、次回の委員会で検討します、
と回答していただいたところもあります。
まずは、第1歩が踏み出せたところです。
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