2012年6月2日土曜日

定期大会無事終了

「第109回 宮教組定期大会」が
136名の参加で無事終了しました。

30名の方が討論に参加し、被災地の状況や
多忙の現状、教育条件整備で改善された点などについて
参加者の共感や感動を呼ぶ報告をしてくださいました。

提案された議案はすべて承認され、大会決議として
「退職手当の削減に反対し、公務員の賃金引き上げを求める決議」
「大飯・女川原発の再稼働に反対する決議」の2本が採択されました。

1番の感動は、高橋達郎新宮教組委員長の大会アピールでした。
アピール文を紹介します。



      子どもたちに安心と希望を! 教職員に誇りと喜びを!                   
 3・11東日本大震災から1年3ヶ月、たくさんの命と故郷が奪われた「答えのない悲しみ」はずっと続いています。東京電力福島原発事故による放射能汚染は、さらに広がりを見せています。校舎が使用できない被災校は、間借り教室・仮設校舎で不自由な教育活動を強いられています。震災2年目の今年、教育の「正常化」の名のもとに、全国学力テストが実施され、新教育課程全面実施で時数が増加し、学校現場は今まで以上の超多忙状況が作り出されています。「子どもと向き合う時間」「心のケア」はどこに行ってしまったのでしょうか。
 運動会、校外学習、中総体、毎日6時間授業、どうしようもない忙しさ・・・身も心も疲れ果て、休みたい思いをいっぱい抱えながら、私たちは県内各地から宮教組大会に集まってきました。そして、私たちは語り合いました。被災後の学校の状況と教職員の願い、各地からの支援に励まされたこと、子どもたちに寄りそった取り組み、保護者・地域の方々との共同、放射能の心配、管理職の言動、臨時教職員の大変さ、新入試制度・学力テストへの子どもたちの不安、保健室や事務室から見える学校のいまを・・・。
 そして、子どもたちの生活現実に目を向け、子ども一人ひとりに寄りそい、共に育つ教育の創造こそ、いま必要な教育の再建・復興だと私たちは確認し合いました。
 子どもたちに安心と希望を取り戻すために、私たちは求めます。
 憲法25条に基づく住民本位の復興を進めてください。子どもたちの意見と教職員・住民合意に基づいた学校再建を進めてください。学力テストや新高校入試で子どもたちをこれ以上いじめないでください。子どもたちがのびのびと学び、遊べる環境をつくってください。原発や放射能汚染から子どもたちの未来を守ってください。震災対応に名を借りた憲法の改悪、消費税増税・福祉切り捨ては止めてください。憲法に基づく、格差社会・貧困の解消、平和な日本こそ、子どもたちに安心と希望をもたらす道です。
 教職員に誇りと仕事の喜びを取り戻すために、私たちは求めます。
 教職員に子どもと語り向き合う時間をください。今日の授業を振り返り、明日の授業を準備する時間をください。教育の条理に反し、学校・教職員・子どもを追い詰める「平均点」競争、数値目標の押しつけは止めてください。教職員の誇りを奪う教職員評価・免許更新制はやめてください。労働時間を無視した初任者研修で、新任教職員を追い詰めないでください。臨時教職員の正式採用と身分保障、待遇改善を行ってください。8時間の仕事、8時間の自由時間、8時間の睡眠時間、人間らしい生活を教職員にもください。30人学級と教職員定数増こそ異常な時間外勤務を解消する、すべての教職員が求めている教育の正常化です。
 すべての教職員のみなさんに呼びかけます。
 未来を守ることは、子どもたちに夢を語らせる私たち教職員の責任です。私たち宮教組と共に、命を奪われた子どもと教職員の生きたかった思いを受け止め、忙しさの中でも被災地・被災校を支えていきましょう。私たち宮教組と共に、教職員の誇りと仕事の喜びを回復し、安心と希望のある学校を創造していきましょう。私たち宮教組と共に、意味のある悔いのない教職員生活を送りましょう。
 あの日、私たち教職員、保護者、県民のみなさんが必死で守った子どもたちの命。その子どもたち一人ひとりの命が輝き、未来への自信と希望をはぐくむ学校と教室を創造するために、私たち宮教組は、これからもみなさんと共に歩み続ける決意です。
                    2012年6月2日   宮城県教職員組合 第109回定期大会



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